ラジコンは「子どものおもちゃ」と誤解されがちですが、大人になってハマるフリークも少なくありません。それほど奥が深いのです。
ラジコンの魅力は「走らせる」だけではなく、「いじる」「仲間と楽しむ」と幅が広いのです。今回の記事では、そんなラジコンの魅力と楽しみ方を5部シリーズでお伝えします。
第1部は「愛車を選ぶ」です。本物の車と同じで、お気に入りの「愛車」を選ぶのも楽しみの1つなのです。
ショップと通販
店の奥までぎっしり棚に陳列されている数々のラジコンモデルに目を奪われつつ、どれにしようかとあれこれ迷う…昔は当たり前だった街のラジコンショップでしたが、今では閉店するショップも増え、めっきり少なくなりました。
最近のトレンドは、通販です。大手ラジコン専門店やラジコンメーカーもオンラインショップを展開しており品ぞろえも充実しています。わざわざショップまで足を運ばなくても、スマホクリック1つで注文できる時代です。
ただし、ラジコンは買って終わりではありません。カスタム化したり走りのテクを磨いたり仲間と募ったりするには、誰かのサポートが必要です。
かつては、ラジコンショップのオーナーやスタッフが、役割を担ってきました。とはいえ、近くにショップがないケースも多く、あっても何となく入りづらいと感じる方も多いでしょう。
ただし最近では、オンラインショップやメーカーのウエブページも充実しており、組み立てスクール・初心者向け走行会といったイベント展開や、SNSコミュニティの場提供を通じて、サポートに力を入れています。
とはいえ、ラジコンショップのFace to faceなコミュニケーションも根強い魅力です。近くにショップがあれば、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
ボディ…まずは完成キットを選ぼう
ボディーの組み立て・塗装やデカール張り、シャフトやサスペンションの組み込み…ラジコンを完成品に仕上げるのは一大イベントで楽しみの一つです。苦労して完成させたマイカーにはひときわ愛着がわきます。
さりとて、最初から自分で組み立てるのはハードルが高いのです。ステアリングブリッジ・アルミフロントダイレクトセット・デフギア・ガスケット…ビギナーの身では、ラジコン雑誌に載ってるパーツ用語も最初は何に使うものなのかもわからないでしょう。最初の1台は、完成品キットを選んだほうが無難です。
エンジン…最初はメンテナンスや操作が手軽なバッテリータイプを選ぶ
ラジコンは駆動のタイプによって、エンジンカーと電動カーの2種類に区分されます。
エンジンカーは、エンジンを燃料で動かすタイプです。電動では得られないハイパワーと独特の排気音そして排気の匂いまで、本物の自動車と同じ原理で動くエンジンカーはリアル感満点です。
一方でエンジンカー最大のハードルが、ブレークインと呼ばれる慣らし運転です。ブレークインには、エンジン内の削りカス除去、点火プラグの加温、エンジン温度の調整、フライホイールとのすり合わせ…サポートなしのビギナーでは、とても太刀打ちできません。
初心者の場合、モーターで動く電動カーを選んだほうが無難です。
本格的サイズで楽しみたいならタミヤ1/10シリーズ
ラジコンのサイズはよりどりみどりで、比較的大きなサイズならより本物に近い迫力を楽しめます。
イチオシは、タミヤ1/10シリーズです。実車を彷彿させるフォルムは、このサイズでないと実現できません。サスペンション・シャーシといった駆動系には、より走りを極めるための「匠の技」が随所にフィーチャーされています。
ラジコンに本格さを求めるなら、このシリーズがおすすめです。
京商ミニッツシリーズ・タミヤタムテックギア…手頃なサイズで楽しむRC
最近は、手軽なサイズのラジコンも愛好家の集めています。
京商ミニッツシリーズは手のひらサイズながら、仕上げも精巧ですしカスタマイズ用のオプションも豊富です。フェラーリ・カウンタックといったスーパーカーシリーズをコレクションしたり、自宅のフローリングでサーキットさながらに走らせるなど、楽しみ方はさまざまです。
一方でタミヤタムテックギアはA4サイズのバギータイプ、1/10シリーズより小ぶりなだけに、手軽に持ち出して走りを楽しむことができます。
完成品の「オンリーワン」も手に入る
ラジコンショップの中には、塗装やキット組み立てを請け負ってくれるところもあります。プロが仕上げるだけに、出来栄えはまさに芸術品レベルです。
ショップだけでなく、通販でも完成品のオンリーワンが手に入ります。タミヤのXBシリーズは完成品タイプの電動ラジコンカーで、フロントグリル、アルミホイールのスポーク、さらにサスペンションなど細部に至るまで実車を再現、完成度の高さには驚かされます。
まとめ…慣れてきたら自動車以外に手を伸ばそう
ラジコンは何も自動車だけではありません。ドローン・ヘリ・飛行機さらにはボートとさまざまなタイプがあり、楽しみ方も違います。自動車に慣れてきたら、他のラジコンにも手を伸ばしてみませんか。