バックストレッチでの加速やヘアピンカーブでの踏ん張り…モーター・エンジンのパフォーマンスを引き出し、コーナリングを支えるのに重要な役割を果たすのが足回りです。
一方で足回りのセッティングにはサスペンション・ギヤ・タイヤなどが相互に左右することもあり、特にビギナーでは不安が残ります。
そこで今回はお悩み解決のために、前後編にわたり(前編:ギヤ・タイヤ、後編:サスペンション)、足回りセッティングの基本や学び方に関する情報を紹介すると同時に、セッティングの楽しさを紹介します。
足回りのセッティングに悩んでいる方、情報や知識収集に戸惑っている方は是非お読みください。
ベーシック編「ビギナーでのセッティング」が大丈夫な理由
「ラジコンの走りを支えるタイヤの特性がわからない」
「走りにおいてギアの果たす役割が理解できない」
「天気や温度によってセッティングって変わってくるのか」
「タイヤはどれを選べばベストなのか」
私たちのもとにも、こうしたお悩みの声が寄せられます。
足回りのセッティングは、機能・特性のポイントががわかればそこまで難しくはなく、基本的なコツは意外と早く覚えられます。
この章では、足回りセッティングの基本を紹介します。
やみくもにいじらないのがセッティングの基本
ギヤ比セッティングを変えてみよう…
ホイールアライメントの調整は…
タイヤのインナーにスポンジタイプを使ってみよう…
足回りセッティングは限りない選択肢がありますが、あちこちいじりすぎるのはおすすめしません。まず1つの箇所をセッティングしながら、コーナリング特性や加速性能の変化を見極め、それから次のステップに進むのが基本です。
大切なのはタイヤが地面をつかむ力
コーナリングや加速の成否を握っているのが、タイヤがガッチリと地面をグリップする力です。FR車は前輪が、FR車は後輪が駆動しますが、いずれにせよグリップが弱ければ、せっかくの高出力モーター・エンジンのパフォーマンスを地面に伝えることができません。
コーナリングにも、タイヤのグリップ力は大きく影響します。ラジコンカーが方向を変えるときには、後輪がテコの支点となります。だからこそ、FR車・FF車・4WDのいずれも、まず重視すべきは後輪のグリップ力です。後輪がふらふらしていては、まともなコーナリングは望めません。
セッティングはお日柄次第
雨で路面がウエットなときと晴れてドライな時では、タイヤを替えてウイングアングルを調整する…それだけではありません。サスペンションダンパーに使うオイルやグリースは気温によって粘度変化を起こします。足回りはお日柄によって替える…セッティングの基本です。
バランス調整を忘れずに
特にが大切なのが、左右の均衡です。左側サスペンションスプリングが右側より柔らかければ、ラジコンカーはまっすぐ進みません。トウ角・ホイールアライメント・タイヤの摩耗度・車体の重量配分…すべてで均衡をとってこそ、車は直進するのです。
習得法「独学で足回りセッティングを覚えているが心配」が大丈夫な理由
「独学で足回りを調整しているけど間違っていないのかな」と悩むラジコン初心者のみなさん、安心してください。解決策として、ラジコンショップやメーカーが主催する講習会を活用してみませんか。
タミヤRC LIVE
タミヤの専属スタッフが、ラジコンにまつわるとっておきの情報を動画で配信します。特に、足回りセッティングのコツについてはビギナー必見です。
<おすすめ動画>
〇【タミヤRC LIVE】RCセッティングアドバイス①
〇トライ!! タミヤRC
オンラインも悪くありませんが、初心者ならできればリアルに教わりたいところでしょう。
タミヤが提携しているラジコンショップで開催しています。ラジコンカーに精通したタミヤのスタッフが、組み立て・セッティングをレクチャー・サポートしてくれたうえに、組み立てたラジコンを持ち帰れます。
参加費はラジコンカーキット本体(1/10電動ファーストトライGTタイプ等)代金込みで16500円(消費税含む)+オプション料金です。
セッティングや操縦を自己流で覚えるのが不安なら、ぜひ活用してみませんか
ラジコンにおいてタイヤ・ギアのセッティングが楽しい理由
ラジコンカーに何の興味もない人から見れば、足回りのセッティングは単にめんどくさい作業にすぎません。ただしラジコン好きなら、すべてが「醍醐味」に変わります。
奥が深く手がかかるところこそがセッティング・操縦の醍醐味なのです。アンプを調整してもパワーが上がらない、なんてこともあるでしょう。でも何度もトライアンドエラーを繰り返してついにモーターにキレが伝わる…からこそ楽しいのです。最初からスムーズに進んだら、おもしろくありません。
ビギナーのみなさんも、セッティング・操縦の難しさを楽しんでみましょう。
まとめ
ビギナーのみなさんも、実地レッスンや独学を通じて基本を体得し、タイア・ギアのセッティングや操作を楽しみましょう。
さて、後半はサスペンションのセッティングについてご紹介します。