前回は、スパーギアの取りつけとロールバーの組み立てまで解説しました。合わせて、ラジコンカーにおけるギア比セッティングの大切さや、ロールバーの機能についても紹介しました。
今回は、いよいよダンパーとシャーシを取りつけます。ダンパーピストンの組み立て・ダンパーオイルの注入・ロールバーやシャーシの取り付けの順番に解説します。
あわせて、ダンパーの機能や役割、工具を上手に使うコツなども紹介します。
ダンパーピストンを組み立てる
ダンパーとは足回りの核となるパーツで、タイヤからボディーに伝わる衝撃を吸収する役割を果たします。ラジコンはもちろん、実車でも採用されているほか、意外なところではタワーマンションの耐震機能にもダンパーが使われています。
ダンパーは、可動部分のピストンとシリンダーで構成され、シリンダーにダンパーオイルを注入します。つまりオイルの弾性が、ダンパーの吸収機能のキーとなるのです。
とくにRCカーの場合、タイヤの空気圧調整ができないこともあり、ダンパーによるセッティングはより重要性を増します。ダンパーのセッティングについては、別のときに詳しく解説したいと思います。
ダンパーピストンのパーツ
まずは、ダンパーピストンの組み立てから入ります。
Eリングをダンパーシャフトの溝に押し込む
リングとスペーサーの機能
スペーサーは、Oリングとピストン・シリンダー底部とのクリアランスを保つ役割を備えます。
●ダンパーエンド・シリンダーエンドを装着する
いけない!シリンダーエンドを先に装着しなければいけませんでした。
組み立てる順番には、注意しましょう。
ダンパーオイルの注入
次はシリンダーにダンパーオイルを注入し、ダンパーピストンで封入します。ちなみにオイルダンパーをはじめてタミヤが採用したのが、バギーチャンプです。
まずシリンダーにゴムブッシュを押し込みます。
今回、ダンパーオイルは標準タイプを使用します
ダンパーオイルの調整は、マニアックで奥の深い世界です。タミヤがユーチューブで配信している公式チャンネルTAMIYAINCでRCセッティングアドバイスがアップされてますので、興味のある方は一度参考にしてください
これでオイルダンパー(フロント2本・リア2本)が組みあがりました
ロールバーとリアダンパーをモーター・ギアに取り付け
アームに取り付けることで、アームが接地面から受ける衝撃を、ダンパーが吸収できるのです。
シャーシを取りつける
シャーシ取り付けのパーツです。
カッターを使うところも、マニアの心をくすぐります。
■編集後記
バギーチャンプのボディーが、少しずつ形作られてきました。次回はモーター・ギア、ロールバーに、シャーシ・サスペンションを組み込んでいきます。