前回は、ラジコン本体のバギーチャンプ・プロポ・レーシングパックが届いたところまでお話ししました。
第2回からははいよいよ組み立て・セッティングを開始します。どんな手順で進めるか、どこに注意した方が良いか、工具や備品はどこで使うかなど、段取を中心にお話しします。
思わぬハプニングやちょっとした工夫、やってみてはじめてわかったこと、そして思わず感動したことなどについてもお伝えできればと考えてます
私自身がまったくの初心者だけに、これからラジコンを始めようとする方と同じ目線でお伝えできるのではないかと思います。初心者のみなさんの一助になれば幸いです。
まず今回は組み立て・セッティングの段取りを確認・準備をします。さあ組み立てるぞ!という前に、ここは冷静になって完成までの段取りを確認・準備しましょう。
なぜ、段取り確認が大切か
ラジコンといってもトイ・ラジコンとホビー・ラジコンではまったく違います。完成品で販売され、構造も簡単な玩具のトイラジコンとは違って、ホビーラジコンは組み立ても調整も自分でやります。
パーツも本物の自動車と同様のものが組み込まれており、組立・セッティングに通じて自動車の構造や動くの特徴を知ることもできるのです。
そして組み立て・セッティングをいきなり始めてもうまくはいきません。工具・塗料・収納などを事前に準備し、組立工程を事前に確認しておくことが大切なのです。
●必要なパーツを準備する
まず付属品の工具を確認します。左上から時計回りに、十字レンチ・・ねじロック剤・ダンパーオイル・六角棒レンチ2.5mm・2.0mm・1.5mm、セラミックグリスが入っています。細かい工具なので、無くさないように工夫したいです。
(十字レンチ)
主にアジャストナットの調整用に使います。
(ダンパーオイル)
ダンパーの効きは、オイルの粘度によって大きく左右されます。オイルのチョイスによってハンドリング性能をセッティングします。
(ねじロック剤)
とくに負荷がかかるネジ部分に使用して、緩みを防止します。ただしタミヤのねじロック剤は比較的緩めなようです。このロック剤は粘土の高い物性で、ネジ山に塗りたくります。
(六角棒レンチ)
ネジ頭が六角になっているネジを締めこむのに必ず使います
こんな感じでレンチを使います
(セラミックグリス)
シャフト・ギアなどパーツ同士が高速で擦れ合う個所に塗り、摩擦を防止します。グリスアップは組み立て時だけでなく、定期的なメンテナンスも大切です。
次に、追加購入した工具を確認します。左から瞬間接着剤・ピンセット・カッター・ラジオペンチ・ニッパーが入っています。さすがタミヤ、こだわりの工具を取りそろえています
(ラジオペンチ)
パーツをつかんだりするのに使います。材質はハイカーボン製で強度も充分です。
(ニッパー)
刃の部分のテーパ―が鋭く仕上げられており、パーツのすき間がない部分にも入り込めます。材質は特殊合金で、刃の部分には高周波焼き入れが入り、高い耐久性を保証します。
この他に必要な工具が出てきたら、その都度追加購入します。
●塗料などを確認する
ボディーカラーのオレンジはスプレータイプを選びました。その他にブラック・デザートイエロー・フラットフレッシュの3色と筆を準備しました。セメントと瞬間接着剤も購入しています。
●パーツを確認する
パーツは、カテゴリーごとに袋に入っています。具体的には、金具ブリスター(MB)・ドライブシャフト(BH)・ピニオン(BJ)・ラバーパーツ(BE)・ダンパー(BF)・BG(トーションバー)・ビス(BA・BC・BB・BD)の7種類に分かれてます
これがビス(BD)のパーツです。丸ビス・ナット・ワッシャー・リング・シャフトといったパーツが入ってます。本当に小さなパーツの集合体です。
こちらがダンパーのパーツです。フロント・リヤのダンパーシリンダーおよびシャフト、シリンダー・ダンパーエンド、シリンダーピストン、ダンパースペーサーが入っています。
いずれも金属製を数多く使っており、リアル感が伝わってきます。
●工具や細かいパーツの収納場所を作る
さてこうした工具や細かいパーツは、組立・セッティングするときにどこかへやってしまいがちでちです。
そこでまずは収納場所を確保します。ラジコン用の本格的な収納ボックスももちろん売ってますが、今回私が用意したのは要らなくなったお菓子の箱と百円ショップで買ったチャック付き透明ビニール袋です。
お菓子箱に整理した細かいパーツ類です。真ん中に仕切り板があるせいか、すっきりと整理できました。
各パーツは、カテゴリーごとにチャック付き透明ビニール袋に移し替えました。最初にパーツを入れてあったビニール袋では、いったん口を開けてしまうと、細かいパーツがこぼれ出てしまうのです。チャック付きならそんな心配も無用です。
●組み立ての順番を確認する
今回は、組み立て・セッティングの段取り確認について説明しました。次回はいよいよ、本番へ…まずはギアボックスの組み立て・リアアームの取りつけ・モーターの取りつけについてお届けします。