「ラジコンって面白そう」「やってみたい」常々そう思っている方は少なくないでしょう。小学校低学年や幼児が遊ぶようなトイラジコンと違って、本物さながらのハイスペックぶりを楽しめるのがホビーラジコンの魅力です。さらにラジコンは自動車だけでなく、ポート・飛行機・ヘリ・ドローンとジャンルも拡がります。
とはいうものの、
「セッティングが難しそう」
「一緒に楽しむ仲間を見つけたい」
「どこで走らせるのか」
などと考え始めると、どうしても二の足を踏んでしまいます。
そこで今作より、まっさらの初心者がラジコンにチャレンジする体験記を、連載物でお届けします。幸いにもネットやSNSで情報を収集できるし、遠く離れた同好の士ともつながれる時代…「なんとかなるさ」の気持ちでトライします。
今回の企画が、ラジコンデビューに踏み出さない多くの方に対し、少しでも背中を押せる一助になれば幸いです。第1回はラジコンを「買う」です。
購入プランを立てる
さて、ラジコンショップに買いに行こう…いや待て、やみくもにショップにいっても無駄な買いかたをしてしまうのではないか…そこでまず、どこで・なにを・いくらで、どこで買うか、購入プランを立てることから始めました。
どこで
調べてみると、ラジコンメーカーはヨコモ・京商・タミヤといったところでした。その中から今回は、小学生時代にプラモでお世話になったタミヤを選ぶことにしました。
なにを
一口にラジコンカーといっても、オンロード・バギー・ドリフトカーなどさまざまなタイプがあります。オンロードやドリフトだと専用コース以外で走らせるのは厳しいかなぁ…そこで今回はバギータイプを選ぶことにしました。
さらによくよく調べてみると、「ラジコンは本体だけでは動かない」ようです…どうやら常識みたいでね。ラジコンを動かすには、プロポ(リモコンのようなもの)と充電器とバッテリーパック(乾電池ではないようです)が必要なことがわかりました。
いくらで
取り敢えずわたしのお小遣いでまかなえる範囲内ということで、8万円の予算内におさめることにしました。う-ん、大丈夫かなぁ。
どこで
欲しいのは中古でなくて新品、しかも定価より少しでも安く買いたいということで、ラジコン・プラモなどホビー専門のフリマサイトを利用することにしました。
5月20日 いよいよ買う!
購入したサイトはここです、ラジコンのSNSを渡り歩くうちにたどり着きました。
大手フリマサイトに比べても1割から2割安い上に説明書きも丁寧なので、このサイトを選びました。
42000円+7000円+5000円=54000円で充分、予算の中に入りました。
よーし、届いたら早速組み立てて荒川河川敷で爆走するぞ~…ってラジコンの世界は甘くありませんでした。
2日後ラジコンたちがわが家に到着…まず中身を確認する
それから間もなく、ラジコンたちはわが家に到着しました。「早く俺たちと遊ぼうぜ」と。はやる気を抑えて、まずは到着した本体・プロポ・レーシングパックを確認します。
タミヤ レーシングバギー バギーチャンプ
タミヤ 1/10 電動RC レーシングバギー(モーター付き)バギーチャンプ(2009)
1979年に初登場したバギーチャンプの改良•復刻版です。
組み立てのイメージ図…本格的に精巧ですね、感動!
箱の中には、パーツがぎっしり詰まっています。
フタバプロポ 3PV 電動ラジコンカー用
プロポは、電波を飛ばしてラジコンを操るコントローラーです。ちなみにプロポとは、プロポーショナル式(比例制御方式)の略語です。受信機・サーボ・アンプなどが、送信機の操作に比例して動作することから、その名がついたようです。
・真ん中のでかいのが送信機(T3PV-2.4G、システムT-FHSS・S-FHSS・FHSS)
この送信機は、テレメトリー(双方向通信)機能付きだとか。うーん、何のことだろう…おいおい調べますね。
・左下が受信機(R203GF)
ラジコン本体に取り付けて電波をキャッチします。
・右下がFETアンプ(MC331CR)
バッテリーのパワーをアンプが制御し、モーターに伝えます。送信機のスロットル操作により送られてくる制御信号に応じて、伝えるパワーは変化します。アンプがないと、ラジコンは加減速できません。
ちなみにアンプは、amprifer(増幅器)の略だそうです。
・右上がサーボセット(S3003×2)
受信機からの電気エネルギーを、機械的な動きに変換するのがサーボの役目です。ちなみにサーボとはservomechanismの略で、位置・方向・スタンスなどの制御系を意味します。
送信機・受信機・アンプ・サーボを連携させるのかぁ…プロポ系は、セッティングするのにコツがいりそうな予感がします。
タミヤ LF1100-6.6V レーシングパック
モーターに電気を注ぎ込む、パワーの源です。レーシングパックは、「高性能なパック式リチウムイオン充電電池」とされ、タバコケースより小さな大きさで、乾電池をはるかにしのぐエネルギーを蓄えます。かなりのパワーが期待できますね。
それじゃあ早速組み立てよう!…とはいかない
早速組み立てたいところですが、ここでもうワンステップ入ります。別売りの工具や資料を調達しなければいけません。説明書に記載されているので、必要なものは何かがわかりました。ここから先は次回!ご期待ください。